返済方式の違い

キャッシングやカードローンには、さまざまな返済方式があります。主な返済方式としては、元利金等返済、元金均等返済、残高スライド返済、リボルビング返済などがあります。

「ローンの種類」で取り上げたさまざまなローンの種類によっても返済方式は異なりますし、金融機関によっても、適用される返済方式は違います。

ですから、どんな返済方式が適用されるかを前もって確認したうえで、キャッシングやカードローンを利用するようにしましょう。

元利均等返済

毎月の返済額のうち、元金部分と利息部分の合計が、返済期間の間ずっと変わらず、一定の金額を返済する方式です。

毎月の返済額が一定となるため、計画的な返済ができるのがメリットです。デメリットとしては、最初のうちは利息の割合が高くなり、元金の返済が進まないという点があります。

元金均等返済

毎月の返済額の中で、元金部分の割合を一定にして、利息部分の返済額が変動する形の返済方法です。

元金均等返済と比べ、最初のうちは返済額が多いですが、返済が進んで借入残高が減っていくにつれて、返済金額も低くなっていきます。

リボルビング返済

借入金額の大小にかかわらず毎月の支払金額を一定とする方式です。返済回数は、合計の借入額によって変動することになります。

通常の返済では、借入の金額と返済期間によって毎月の返済額が決まりますが、この方式では、毎月の支払金額が固定となり、借入の金額が増えると返済期間が延びていく形となります。

月々の返済額は変わらないため気づきにくいのですが、借入額が増えて返済期間が延びると、結果的に利息の負担額が増えることになるため、注意が必要です。

残高スライド返済

上記のリボルビング返済の一種で、借入の残高に連動して毎月の返済額が変動する方式です。

通常のリボルビング返済では、借入額が増えても毎月の返済額は変わりませんが、残高スライド方式では、借入額が増えると、それに応じて毎月の返済額が増えます。

たとえば、残高が50万円までは毎月の返済額が2万円で、50万円を超えると3万円になるというように変動していきます。逆に、50万円から返済が進み、残高が25万円を切ったところで返済額は1万円に変わるというように、残高が減れば返済額も減っていきます。

この方式では、月々の返済額は低く抑えられますが、返済期間が延びてしまうというデメリットがあります。

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