期限の利益とは
銀行でも消費者金融でも、どこからどのようなかたちでお金を借りたとしても、基本的には返済を行う必要があります。
また、その返済の場合には金利を付けて返済する必要があります。
これは当然のことのように思われますが、そもそも「金利」というものはどういった権利によって成り立っているものなのでしょうか?
なぜ金利が発生するのか
お金を借りて返すまでの一連の流れにより、「期限の利益」というものが発生しています。
法律用語なので聞きなれないかもしれませんが、この「期限の利益」を与える・与えないといったことにより金利を「発生させることができる」のです。
したがってこの「期限の利益」をきちんと理解していないと、なぜ金利を支払っているのかもよくわからないまま支払いを続けなければなりません。
この「期限の利益」は少し難しい概念ではあるのですが、この概念を理解することによりキャッシングそのものに対しても真摯に向かい会うことができるようになりますから、できるだけ理解しておくことが大切です。
期限の利益の意味
そもそも「期限」とは何なのでしょうか?一般的にも使われることばではありますが、法律用語では「ある行為の効力を何らかの形で将来発生する確実なこと」に関わらせることを言います。
つまり、「1か月後」といった確実に起こりうる事態が発生した場合にどういう効力が発生する、ということを「期限」と言います。
ちなみに、「条件」というと、例えば「年収が1000万円を超える」といったように確実性のないことがらに使われます。
そして、この「期限」が到来するまでに当事者が得る利益を指して「期限の利益」と言います。
これは返還時期が定められているキャッシングなどでよく使われることばで、たとえば1年後に100万円返済しなければならない、と期限が定められた場合には、その「1年後に100万円返済する」ということさえ守ればよく、途中でそのお金を自由に扱うことができるのです。
これはキャッシングの利用者にとっては明らかな「期限の利益」ですから、この利益を与えるのと引き換えに金利を課することが認められているのです。
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