借り換え・一本化を利用する
複数の貸金業者からの借金を、利息の安いローンに借り換えるのが借金の一本化です。
借金の一本化は総量規制の対象外なので、年収の3分の1を超える額でも借りられる可能性があります。
まとめローンは総量規制の対象外
「おまとめローン」「借り換えローンで一本化」などという広告が目につくようになりました。
これは複数ある消費者金融やカードローンをより利息の低いローンに一本化して、返済を楽にしようというものです。
複数あった支払日も一本化されるので精神的にも楽になります。
2010年から実施されている総量規制で、貸金業者(消費者金融とクレジットカード会社。銀行や農協などは含ませません)は個人に年収の3分の1を超えるお金を貸すことができなくなりました。
しかしこの法律ができる前にすでにその枠を超えて借りている人は、返済に有利な借り換えになるのなら総量規制の例外となり、年収の3分の1を超える額でも借りることができます。
もし銀行のローンで一本化できるなら、利息も貸金業者より安くなり大きなメリットがあります。
また銀行は貸金業者ではないので、銀行のローンは総量規制には関係がありません。
消費者金融からの借り換えでも、以前より利息が安くなるとしたらメリットがあります。
まとめローンの審査が通るには「安定した定期収入」が条件
しかしこのような一本化は、申し込んだらすぐ実現するというほど簡単ではありません。
条件となるのは、まず5年以内に借金の返済やカードショッピングの支払がとどこおってブラックリストにのったりしていないことです。
もうひとつは定期的で安定した収入があることです。
借り換えして一本化したときの毎月の返済額が、収入と照らしあわして返済可能と判断されないと審査は通りません。
公務員ならたいへん有利です。勤続年数の長いサラリーマンもかなり有利になります(「仕事による借りやすさの違い」も参照)。
反対に自営業者、フリーランスはたいへんきびしくなります。サラリーマンでも返済期間中に定年を迎える年齢の場合はむずかしくなります。
複数の貸金業者から借り入れて返済している人は、毎月の返済日をクリアすることに精いっぱいで、どれくらいの利息で借りているかをよく把握していない場合が多いものです。
一本化がすぐには難しい場合は、まず会社ごとの利息がどれくらいかを比較してみることがたいせつです。
そして利息の高い借金の元金を減らして、それをなるべく早く完済するようにしましょう。
また5年以上にわたって同じ会社の借金を返済していた場合は、利息の過払い分を返してもらえる可能性があります。
このように自力でできる借金の整理をすることで、有利な一本化が認められる可能性が高まります。
ただし現在返済中の金融業者に過払い請求をしたときはブラックリストにのるので、そのメリットとデメリットを比較して考える必要があります。
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