自己破産とは?
自己破産は、多重債務に悩む人が借金を帳消しにして、生活を再建するため制度です。悩んでやけになる前に専門家に相談すれば、人生の再スタートが可能です。
債務の免責を受けて生活再建をする
借金を整理して返済の負担を軽くするには任意整理、個人再生などの方法がありますが、それによって借金を減額してもらっても返済のめどが立たないときの解決方法が自己破産です。
この3つのうちのどの方法がよいかは、弁護士か司法書士に相談するとアドバイスしてもらえます。
自己破産の場合は、弁護士を通じて地方裁判所に申し立てをします。
財産がない場合は破産の手続きはすみやかに進んで、つぎに借金を帳消しにできるかどうかの審査に入ります。これを免責許可の審査といいます。
免責が許可されないのは、極端な浪費やギャンブルで作った借金、収入などで嘘をいって借りた借金などです。
免責が許可されると借金の返済義務はなくなります。
これらの手続きが済むまで約3ケ月かかりますが、弁護士に自己破産の手続きを依頼した時点で返済の催促はこなくなります。
家や土地は手放すことになります
自己破産をするときに覚悟しておかなければいけないのは次のような事です。
- 家や土地は手放さなくてはいけない
- 官報に破産人として住所氏名が記載される(一般の人が目にすることはない書類ですが、ヤミ金業者などからDMがくることがある)
- 弁護士費用が30万円ほど必要
- 連帯保証人を立てた借金の場合は保証人に返済請求がいく
- 信用情報機関に報告されていわゆるブラックリストにのり、以後7年間ほどはクレジットカードなどの審査が通らなくなる
- 退職金の見込み額の8分の1を債権者に支払わなければいけない
車を手元に残すこともできます
しかし自己破産は生活再建を国が支援するために作られた制度なので、身ぐるみはがされて叩き出されるのとは違います。
家電製品や生活用具はもちろん、自動車も登録から7年以上たったような国産車なら手元に残せます。
もちろん会社を辞める必要もなく、住んでいる賃貸住宅などから引っ越す必要もありません。
家族は法律的には別人格なのでの、保証人になっていない場合は家族の財産に追求がくることはありません。
つぎのような風説もすべて間違いで、そのようなことはありません。
- 自己破産すると戸籍や住民票に傷がつく
- 選挙権がなくなる
- 退職金をすべてとられる
- 年金がもらえなくなる
- 自己破産後に得た財産をとられることがある
自己破産をした人の多くが生活の再建に成功して、夜逃げや自殺を考えた日々が夢のようだと語っています。
悩んでいるより、まず専門家に相談することが大切です。
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