借入額と金利の関係
一般に、金融機関の金利は、「*.*%〜*.*%」というふうに幅が設けられています。では、自分が借りるときの金利はどのようになるのか、気になるところだと思います。
実際、キャッシングやカードローンの金利を考える場合には、いくつかのポイントがあります。
一つは、「キャッシングの金利」で述べたとおり、一般に、消費者金融よりも銀行の方が低金利で借入ができるという金融機関の種類の違いです。
また、個人の返済能力が高い(とみなされる)人のほうが低金利で借りられるというのもポイントです。自分の収入や勤務先などの情報によって、個人の返済能力が金融機関からランク付けされていると考えましょう。そのランクによって金利が変わってきます。
それから、もう一つ、借りる金額の違いによって金利が変わってくるというのも、押さえておくとよいポイントです。
借入金額による金利の違い
原則として、借りる金額が少ないほど、金利は高くなります。
たとえば、楽天銀行のカードローンの場合、ホームページには次のように、利用限度額に応じた設定金利が載せられています。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
500万円 |
4.9%〜7.8% |
350万円以上500万円未満 |
4.9%〜8.9% |
300万円以上350万円未満 |
4.9%〜12.5% |
200万円以上300万円未満 |
6.9%〜14.5% |
100万円以上200万円未満 |
9.6%〜14.5% |
100万円未満 |
14.5% |
これによると、利用限度額が100万円未満の場合は、最高金利の14.5%が常に適用されるということになります。
他の銀行や消費者金融でも、原則は同様です。たとえば、10万円だけ借りようとすると、多くの場合はその金融機関の最高金利(「*.*%〜*.*%」という金利の幅の右端の数字)が適用されることになります。
低金利の金融機関を賢く選ぶには
金融機関による金利の違いを比べる際、多くの方は最低金利(「*.*%〜*.*%」という金利の幅の左端の数字)のほうに目が行くと思います。
ですが、この最低金利は、金融機関から見た返済能力が最も高い部類の人が、一度に多額の借入をする場合に適用されると考えてください。
逆に、一度の借入額が少ない場合は、銀行や消費者金融各社が設定した最高金利が適用されるケースが多くなります。
つまり、借入額が少ない場合は、最高金利に注目して、借入先を選ぶ必要があるということです。
この点を考えて、金融機関を賢く選びましょう。
次はこちらへ!
期限の利益とは